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焦りグセがなくなる本【水島広子】
【要約•概要】
1、焦りの原因
「物理的な忙しさ」と「主観的に感じる忙しさ」の差を「忙しさのメガネ」と本著では表し、「忙しさのメガネ」を通して物事を見ると焦って時間に追われる日々になってしまいます。
「忙しさのメガネ」は衝撃(自分にはないものを他人が手にしたなど)や不安から出てきますが、衝撃には落ち着いて考える、不安にはできるだけのことをしたら天に任せることもよいです。
また、「やらされている」という被害者意識も忙しさを感じる原因ですので、自分の人生を自分でコントロールする意識を持つと効率が高まります。
また、メリハリを付けて、休む時は休むこともときには必要です。
2、焦らないために
今に集中し、現実を受け入れることです。
また、自分や誰かの決めたタスクではなく、生物としての限界があることを知り、できなかったことよりできたことを見ることもよいです。
また、あれこれ考えず、とりあえずやってみるという姿勢もよいでしょう。
時には気分転換をして、リフレッシュも必要です。(だらだら休んでしまう…という人はタイマーをセットして区切って休むと○)
忙しくて人間関係を損ねないために、誘いを断るときは相手に「本当は会いたい、ごめんね」と伝えた方が良い付き合いになる。
3、いらないものを手放す
いらないものとは?…「べき」ではなく「したい」と思ったことかどうかで判断する。周りの目ではなく、自分がしたいことをする。
自分の領域外のことは引き受けないことも大事。やらなければと考えていることが自分の範疇のことなのか、他人の範疇のことなのかを考え、後者であれば引き受けないこと(それで他人が不愉快等になってもそれは「他人の範疇」の中の話であなたが引き受けるものではない)
断るときは「体調が悪くて」「仕事が終わらなくて」等の自分側の余裕のなさをアピールし、「本当はやりたいのだけどごめんなさい」と自分の都合としていうとよい。
4、焦りグセの予防
余裕のなさそうな外見から直したり、健康に気を遣ったり、自分の身体を大事にしましょう。
あえて雑にせず、未来に焦らないために使いっぱなしはやめましょう。
ネガティブな感情が頭から離れない時は「ひどい目にあった」という事実があっただけで十分な被害なので、そのことを何度も蒸し返して傷つく必要はなく、ひどい目にあった自分を認めて労ってあげましょう。
忙しくてできないことは別の形でできないかを考えてしましょう。
区切られた時間(5分とか)でもいいので自分のやってみたかったことをやってみましょう。
【感想】
前に読んだブレインメンタル強化大全とともに、すごく心に刺さった本でした。
焦る人は被害者意識を持ちがち、というのは私にとっても身に覚えがある話で、他人の領域まで断りきれず引き受けてしまってなぜ自分ばかり忙しい…などと感じることもありましたが、この本を読んでハッと考えさせられました。
心配性な方なのであれこれ考えてしまうこともあるのですが、これからは自分の範疇と他人の範疇を意識して、自分の人生として物事に取り組んでいきたいなと思えた本でした。
ちなみにこの本に一日5分でもいいからやりたいことに手をつけてみる!というのもあってこのブログを開設しました。
元々本を読むのも、感想を書くのも好きで、昔はブログもしていたのですが、仕事をしてからは忙しくて業務に追われてばかりの日々でした。
すごくいい本だな、と思いましたので、詳しくは是非実際に本を手に取って読んでみていただきたいです。それでは。