読んだ本まとめブログ

読んだ本について概要•要約と感想を備忘録として残しています。

社会人1年目からのお金の教養【泉正人】

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社会人1年目からの お金の教養 [ 泉 正人 ]
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社会人1年目からのお金の教養【泉正人】

【感想】

お金の使い方や契約方法、資産や家について等、様々な生活に役立つお金の知識が載っていて、社会人1年目の方も、そうでない方も知識として身につけられるよい本だと思いました。

特に後半の方は知っているようで、知らない知識も多くて、こういったケースで困ったらこういう法律があるとか、こういう見方で物件の値段の割高か割安かが判断できるとか、すごくためになりました。

本棚にこの一冊があればお金の知識の基礎は分かって安心ですし、損やトラブルの回避にもなる本かと思います。

社会人1年目の方のみならず、金融教育初心者の方にもおすすめです。

 

 

 

ヴィヨンの妻•人間失格ほか【太宰治】


 

【概要要約】※小説なのでネタバレになると思いますので、ざっと書きます。また、短編はよかった話のみ抜粋します。

 

ヴィヨンの妻

ダメな夫の奥さんが夫の酒代の借金のためにで働くようになって、飲み屋で夫にも会えて幸せだと思っていたけど、飲み屋の客に強姦されてしまう話です。

 

・桜桃

夫婦喧嘩した夫が飲み屋に逃げ、店で出された桜桃に「子供は桜桃を食べたことがない。食べさせたら喜ぶだろう。」と思うけど飲み続ける話です。

 

・姥捨

夫婦で自殺しようと、有金を使い最後の贅沢をする途中、夫は「妻は自分といなければ死ななくていい側の人だ」と思う。夫は妻が生き残るような量の薬だけ渡し、自分は大量の薬と首吊りを図るが、結局どっちも失敗して生き残ったという話です。

 

・燈籠

ある女が惚れた男のために窃盗をし精神鑑定で釈放されるも、色恋の窃盗として面白おかしく報道されてしまう。しかも、窃盗後に男の家は裕福なので窃盗はそもそも不要だったことに気づき、さらに男からは「罪を償うように」という内容の手紙が届く。親が気分転換にと部屋の電球を明るく変えてくれた。この明るさくらいが自分の幸せなのだと思う話です。

 

・きりぎりす

売れない画家の男の清廉さが好きで結婚したけど、売れるようになって出世したことでお金や世俗に塗れた夫に別れを告げる話です。

 

人間失格

幼少期から人が理解できない葉蔵はそのことを他人に暴かれることを恐れ、お茶目な道化を演じるようになるが、道化であることを暴かれることも恐れるようになる。

うまく演じてきたが学校で竹一にだけはその振る舞いがわざとであるとバレ、竹一には葉蔵は「女にモテる」「いい画家になる」と言われる。

その後、「女にモテる」という部分については当たるが、惚れた女と入水自殺するが失敗して女だけ死に、汚れのないところに惹かれて結婚した妻は強姦され、ますます酒に溺れるようになり、酒を止めるためにともらったモルヒネの中毒にもなって、最終的には精神病棟に連れられて「自分は人間失格だ」と思う話です。

 

その他、二十世紀旗手、思い出も載ってました。

 

【感想】

太宰治さんの人間失格を初めて読んだのは中学生の時でした。

当時は人間失格をオマージュにした本を読んで、興味を持って原作も読みたいと思い読んだ本でしたが、正直難しくて分からない部分も多かったです。

ただ、不思議と忘れられない一冊で、再度高校生だか大学生の時に読んでみて、初めて少し理解できました。

そこから少し太宰治さんの他の話も読んだりしました。

そして、社会人になった今読んでみたくなったのでまた読んでみました。

 

多分、太宰治さんの作品は好き嫌いの別れる作家さんだと思います。

そもそも古い作品なので文体がやや固くて読みにくいと感じる方もいると思いますし、暗い部分が全くない人(というのがいるのか分かりませんが、あってもそれらを克服してきた人など)には太宰治は身勝手で、中二病だとしか見えないと思います。

実際太宰治さんが大嫌いだという友人もいましたし、初めて人間失格を読んだ時も親に「そういう本は読まない方がいい」と言われました。

 

では、なぜここまで太宰治さんの本が心に残るのか。

改めて読んでみて言葉選びのセンスやどことなく共感できるような衝動や哀愁や絶望感が心に残ると感じました。

蛇足ですが、自分の好みが劇的に何か起こるようなファンタジーやサスペンスより、日常の心情をを書き綴った小説が好きなことと、バッドエンドの話も好きなこともあります。

 

例えばヴィヨンの妻や燈籠はダメな人に恋して浮かれて、結果不幸になっていてと報われません。

太宰治さんの話は走れメロスとかは除外し、報われない話も多く、読了後ももやもや感が残ります。

それでもいつの時代にも理屈抜きに恋してしまい、盲目になる人っていますよね。

実際太宰治の妻は大変だったと思うのですが、旦那の借金のせいで働かなきゃいけなくなったと思わず、「飲み屋で働くことで家に帰ってこなくなった旦那が飲みにきてくれてたくさん会える。なんでこんな素敵なことを思いつかなかったんだろう」と思ってるんですよね。

別の本ですが、斜陽でも「人間は恋と革命のために生まれてきた」と名言を残していたと記憶していますし、姥捨や人間失格では希死が先か、恋が先か分かりませんが、好きな人と死んでしまったり、逆に死なないでほしいと言う夫に「一人でも死ぬ」と返す妻が描かれていて、太宰さんから見た女性の強さを感じます。

自殺は全く推奨しません!

 

自殺と色恋のイメージが強い太宰治さんの作品ですが、妻と出会う時の純粋無垢なやり取りはとても可愛らしくて好きなんですよね。

お酒をやめたらお嫁になってくれとヨシ子に葉蔵は言うのですが、葉蔵は結局酒を飲んでしまい、そのことをヨシ子に正直に謝るのですが、それをヨシ子は芝居だと言い張り、「キスしてやるぞ」という葉蔵の脅しにも「してよ」と返し、「顔を見なさい、赤いだろう?」と言われても「夕陽が当っているからよ。」と返す。

素敵で微笑ましいですね。葉蔵もこの真っ直ぐで汚れない処女性に惚れて結婚するんですが、かえってこの微笑ましさがヴィヨンの妻でもあるようにこの先汚されてしまうヨシ子と葉蔵の絶望を引き立ててもいます。

 

一方で、太宰治さん自身の感じる、孤独感や絶望、哀愁も凄まじいインパクトを読者に残すと思います。

昔、この時代の私作家の人生は破滅的になっていったと国語の先生に教わった気がしますが、太宰治さんから見た世界はまさに生き恥、生き地獄です。

その苦しみが太宰治さんの言葉のセンスによって表現されていて、それが素晴らしく、学生の頃より読むと心に刺さるフレーズも多いです。

「恥の多い生涯を送ってきました。」のフレーズは誰しも聞いたことがあるかもしれませんが、それ以外にも刺さるフレーズがたくさんあります。

 

例えば竹一に道化がバレた時に「自分は、これまでの生涯に於いて、人に殺されたいと願望した事は幾度となくありましたが、人を殺したいと思った事は、いちどもありませんでした。それは、おそるべき相手にかえって幸福を与えるだけの事だと考えていたからです。」という一説があり、読んだ時によくこんなフレーズが思いつくなぁと感心しました。

 

また、悪友だと思っていた堀木も裏ではしっかり生計を立てていたことが後に分かって、葉蔵は堀木に自殺未遂をしたことに心底幻滅されます。

この時点で結構辛い気持ちになりますが、その後に画家として成功し同等になれたと無意識に思っていた葉蔵は、堀木からはまだ下に見られていることに気づき、堀木に説教されます。

この時の葉蔵の感情として「世間というのは、君じゃないか。」というフレーズもあるのですが、すごく分かる気がしました。

 

感想がすごく長くなったのですが、読むのに頭を使って疲れはするのですが、自分は割と好きです。たまに読み返したくなる一冊です。

なんだか読書感想文みたいになりましたね。

嫌いな人もいてもいいのですが、食わず嫌いはせず、よければ一度読んでほしいなと思います。

 

 

 

「対人関係療法」の精神科医が教える「苦手な人」とのつき合いがラクになる本【水島広子】


 

【概要•要約】

苦手意識は自分を他人に「決めつけられる」「押し付けられる」「依存される」など自分の領域を他人に侵害され、それをコントロールできないことから生まれる。(相手に落ち度がないのに苦手な場合は自分の心の傷の場合もある)

苦手な人の言動という「相手の領域」と、それに対する「自分の領域」を分けて、コントロールすることを意識すると苦手とうまく付きあえる!

苦手を無理に克服しようとせず、苦手は苦手でいいと割り切る。苦手を感じる自分を受け入れる。どんな人にもそれぞれ事情があると思うことで、分からないもの(コントロールできないもの)ではなくなるので、そう思って一旦苦手をスルーする。他人は変わる時にしか変わらない。決めつけてくる人には「あなたはそう思うんだ」と自分の領域に入らせない。

 

単に新しいものへ慣れないための一時的な苦手意識の場合は苦手と決めつけずに、様子を見ると慣れることもある。

 

苦手と思われない人は相手の「常識」を尊重し、「領域」を侵害しない人。相手にとって意味不明な行動を取らないひと。多くの人に共通の「総論」で人と付き合える人。相手の話を聞き、感情に寄り添える人。

 

【感想】

水島先生の本が好きで最近、いろいろ読んでいます。

考え方や文章がとても柔らかくいいところも好きで、見習いたいですね^ ^

 

自分の領域と相手の領域を分けて考える、というのは言葉にすると簡単そうですが、意識してみないと実はなかなかできていなかったりしますよね。

 

誰かの言動に不安になったり、してくること、してくれないことにいらいらしたりした経験は多くの人にも思い当たるのではないでしょうか。

 

そんなときにこの本を思い出して、「相手の領域については自分のコントロールの領域ではない」「自分の領域でできることをして、それはそれとして、自分と異なる相手の領域と大切にしよう」と思うようにしています。

 

最近なんだかちょっと疲れちゃったなぁ〜という方に是非読んでもらいたい一冊です^ ^

損をしない人の考え方【権藤優希】

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損をしない人の考え方 [ 権藤 優希 ]
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損をしない人の考え方【権藤優希】

【概要•要約】

損をしないために以下のように考え/行動しよう!ということが書かれている本です。※分類は自分用にこちらで分けたもので、原著とは異なります。

 

◾️時間の使い方

人にどう思われるかではなく、自分が成功することに時間を使おう。

目標目的から時間の使い方を考えよう。頑張る理由(お金、承認、使命、届けたいメッセージなど)を持ち、行動しよう。

一日の仕事をスタートする前に優先順位を考えよう。

 

◾️人との付き合い方

人の力を借りよう。相手の得意なことを頼りたり、自分が頼られたら頼り返すとうまく人を頼れます。

即答できないことは「はい」と言わず、「いや、ちょっと!」とかわそう。

なめられないよう相手の目を見て話そう。

 

◾️心の持ち方

自分の決めたことに一貫性をもち、小さなことから自分の決めたことを達成しよう。それによって、信念ができる。

特技を複数持とう。自分特有のアイテムを持ち、キャラクターづけをするのもよい。

時代の流れを読み、変えられないものに捉われず、今できることに目を向けよう。

日常の出来事を面白がってみよう。

想定外のことに心を強く持とう。ストレスをゲームと思い、どうすればストレスに食われないかを考えて行動してみよう。また、上機嫌でいよう。

無形資産(コミュニケーション能力、ビジョンを明確にする力、批判に耐える力、器を大きくする力、集客力)を持とう。

継続力を持とう。

 

【感想】

自分もやりたいことがありながら、仕事への多忙を言い訳にしたり、疲れたとだらだらとSNSを見てしまうことがあるので、権藤さんの本を読んで、自分がどうしたら成功できるか、何を目標にしたいかを今一度見つめ直そうと思いました。

また、人との関わり方や物事への捉え方も、うまく人を気持ちよくさせながら頼ることや、日常を面白いと捉えてストレスとうまく付き合うことも勉強になりました。

一度きりの人生ですし、どうせなら得する人生にしたいものですね。

 

年収200万円からの貯金生活宣言【横山光昭】


 

 

年収200万円からの貯金生活宣言【横山光昭】

【概要•要約】

資産がマイナスかゼロのような状況の方向けの本です。

支出を減らすことが大切で、貯める目的をはっきりさせ、固定支出を見直し、自分の支出が消費(生活に必要なお金)か浪費(それ以外)かを把握して、消費70%、浪費5%、投資25%にすると理想です。

その他、クレジットカードの借金の落とし穴や、完全な家計にする90日のトレーニング方法も載っています。

 

【感想】

77ページに載っている収入に占める支出の理想割合(単身者で通信費は月収5%、住居27%等)は参考になりました。

そうはなりたくないですが、借金やカードローンに追われたときはこの本を読み返したいなと思います。

もう節約はかなりしている方というよりは、支出が収入を超えてるけど、どうしたらいいか分からない方向けの本かと思いますので、お困りの方は読んでみるといいかもしれないです。

金持ち父さん貧乏父さん【ロバート•キヨサキ】


 

 

 

金持ち父さん貧乏父さん【ロバートキヨサキ】

 

【概要要点】 

政府の元で働く「貧乏父さん」とお金を理解して働かせること「金持ち父さん」の二人の考え方の違いの話から、自分のためにお金を働かせることや、自分のビジネスを持つことをわかりやすく教えてくれる本です。

 

「貧乏父さん」(中流階級)はお金を得るために自分が労働者として会社や国のために働き、働いた金はさらに税金を取られ、残った賃金で車や家のローンなどの負債を抱えて、さらにお金のために働いてという生き方になります。

 

「金持ち父さん」は自分のためにお金を働かせ、自らのビジネス(事業)として不動産や株等の資産を手に入れることで自分が働くことなく収入を増やし、使ったお金を会社の経費として節税し、そこから生まれたお金で負債なく贅沢品を買います。

 

学校の教育では高学歴でも金融の学びがないままで、労働者を作り出します。

 

お金持ちになるためにはキャッシュフローを管理し、資産や知識を持ち、自分より頭のいい専門家にも学びや協力を得て、winwinの関係でお金を稼ぐことです。

 

【感想】

原文だともっと詳しく、著者の幼少期からの体験も踏まえて楽しく読める本でした。 

ロバートキヨサキさんは子供の頃から「金持ち父さん」からお金の教育を受け、今では不動産売買でお金を手にして自由に暮らしているとのことで、学校で教わること以外の学びの大切さが分かります。自分も子供にお金の教育をきちんとしてあげたいですね。

ロバートキヨサキさんは学ぶためにいくつかの会社で働いた話もあるのですが、普段お金を得るために嫌々働く身としては、そのような視点も目から鱗でした。

 

間違いなく「貧乏父さん」である現状の我が身としては共感する部分が多かったです笑

これからもお金に関することや、それ以外の学びを深めていき、自分のできる範囲で資産を増やしていきたいですね。

学びを結果に変えるアウトプット大全【樺沢紫苑】


学びを結果に変えるアウトプット大全【樺沢紫苑】




【概要要約】

インプット(読む等)は覚えること、アウトプット(話す、書く、行動する等)は行動すること。これらは46の比率で行うと良い。

アウトプットする際は感想や意見も入れ、ポジティブな言葉を使い、フィードバックも行うと効果的。

インプットの際は読むだけでなく、声に出し、何度も書くと記憶に残りやすい。

また、何を学びたいかを考えてからインプットするとよい。


『話す』

伝えるときには非言語が大事。目の間を見て、伝えたいことを話すところで相手の目を見ると効果的。

相手に直してほしいことを伝えるときは、いいことから話して、悪い(欠点の)話もするorをしてほしい」と伝えるor○するにはどうすればいいかと相手に問う話し方だとよい。

挨拶、コミュニーションは長さより回数が効多い方が良い。

質問のコツは①相手が話し足りないこと②他の人も知りたいこと③話のテーマを深めることを質問すること。

断り方は「謝罪(感謝)+理由+断り+代替案」でうまく断る。

褒め方は具体的な行動を細かくほめる。

叱り方は感情的にならず、直してほしい具体的行動を指摘すること。また、リスペクトされる信頼関係を築いていることが大事。

説明は大きな声で堂々とはっきり、結論からシンプルに、例や権威(によると)を出し、数値で話すと伝わりやすい。


『書く』

読むだけより書いて覚えたほうが記憶に定着しやすい。

書く時間を決めて、構成を決めて書く。

始業直後にメール返信しない。

勉強などやる気が出ない時は5分机の前に座ることからまず始める。やり始めてからやる気は出る。


【感想】

自分もただ本を読むだけになってきたので、何を学びたいかを考えてから読むようにしたいと思いました。

また、断ったり、叱ったり、説明したりといったアウトプットも苦手意識があったので、本著のテクニックを活用していきたいと思います。

また、まさに始業開始にメール確認していたので、今後はTO DOリストを考えたり、クリエイティブな時間に朝のゴールデンタイムを使っていきたいです。

また、書く前に構成を書くことや、やる気はやってから出ることも知ってはいつつ、実行できていなかったので、意識して行動していきたいです。


自分にとって興味深かったところを主に備忘録としてまとめましたので、行動する編は概要には入れていません。その他詳細は書籍でご確認ください。